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No.1403「むし歯予防に効果があるの?」

  • 院長コラム

ことに中年以上の男性に多いのですが、食事の後、お茶で口をすすいでいる人をよく見かけます。爪楊枝を使うのと同様、あまり美しい光景とはいえず、若い女性などに評判がよくありません。しかし、確かに食後の口の奥に残った食べ物のかすなどは、かなり洗い流せます。お茶には殺菌作用もあり、歯を強くするフッ素も含まれていますから、それがいけないという医学的な根拠はありません。
ただし、口の中の食べかすを洗い流してきれいになった、というのは、あくまで、ごくおおざっぱな結果であって、医学的にはほとんどきれいにはなっていないのです。
むし歯などの病気の原因になるのはあくまで歯垢です。歯垢はお茶でうがいしたくらいで取れるものではなく、ていねいに歯ブラシを使って、はじめてきれいになるのです。
その点を勘違いさえしなければ、食後に口をすすぐこと自体は決して悪いことではありません。口の中に残った食べ物からでるにおいなどは、それで消すことができます。砂糖の入ったものを食べたり飲んだりした後では、お茶にしろ水にしろ、口をすすぐことはそれなりのむし歯予防効果も期待できます。ただし、口をすすいで、ああ、きれいになった、すっきりした、と安心し、歯みがきをサボってしまうのが恐ろしいのです。
最近では清潔志向、快適志向の風潮からか、いろいろな洗口剤が市販されるようになりました。口に含んで吐き出すだけでメントールなどの香りが清涼感を与え、口臭に悩む人や、口臭ノイローゼの人には強い味方になっています。これで口の中がすっかり清潔になる、などと思っては困るのですが、根本的な解決にはならないことを知った上でなら、使ってみるのもよいでしょう。
本当に口の中を消毒するつもりなら、市販のオキシドール液を3~10倍に薄めたもので口をすすぐと、消毒効果と殺菌効果があり、歯周病や口内炎の予防にもなります。いずれにしても歯科医に相談する必要があるでしょう。

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