ワンポイント・アドバイス


 歯が痛いと言って来院される患者さんの中には、歯には全く原因が見あたらない場合がよくあります。
こんな時は次のようなことも考えられます。

 @ 上の奥歯に発熱を伴う痛みを感じるが冷温水痛がないとき。
 まず頭を前後左右に振ってみて下さい。このとき痛みが増すようであれば、耳か鼻に原因がある可能性があります。左右の頬のあたりで歯と眼の中間にピンポン玉くらいの空洞があります。この空洞を上顎洞(副鼻腔)と呼びます。この上顎洞に炎症が起きたり、膿が溜まって上顎洞炎(副鼻腔炎)となります。勿論、歯が原因で起こることもありますが外見では判断がつきませんのでX線検査が必要となります。 頭を振っても痛みを感じないようであれば耳が原因かもしれません。

 A 口を開けていれば痛みはなく、噛みしめたり物を噛んだりするときだけ痛みを感じるとき
 歯根膜炎の可能性があります。早く歯科医院で歯が当たらないようにしてもらって下さい。そして2、3日その歯で噛まないようにして下さい。これで痛みが止まれば心配いりません。歯根膜は歯と骨(歯槽骨)の間にあるクッション材の役目をする組織です。この組織に過大な力が加わって炎症を起こした状態が歯根膜炎です。



 『何科にかかっていいかわからないので取りあえず来てみました。』と言って来院される患者さんの多くは口内炎に代表される、いわゆる口腔粘膜疾患や肩こりなども引き起こす顎関節症です。