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VOL.45「むし歯について」

  • 院長コラム

むし歯は、歯の表面が酸によって溶かされることによって始まると言われています。実際、歯の表面では、食事のたびにカルシウムなどが溶け出しています(脱灰)。食事をすると口の中が酸性になるからです。しかし、健康な唾液が十分にあると、溶けた歯の表面を唾液中のカルシウムが戻ってきて自動的に修復してくれます(再石灰化)。そしてそのたびに、歯の表面のエナメル質は熟成し硬くなっていくのです。さらに唾液は、口の中にいる細菌がつくる酸を中和したり、毒素を分解したり汚れを洗い流してくれたりしているのです。
 子どもの歯は十分に熟成していません。若葉のように柔らかく抵抗力が弱いので、むし歯になりやすいのです。子供のむし歯の多くは、噛む面や歯と歯が接している場所から起こります。大人になると歯が熟成して硬くなり、比較的むし歯になりにくくなります。
 しかし、高齢者では歯ぐきがやせて、硬いエナメル質で覆われていない根っこ(歯根)の部分が露出してきます。同時に、歯と歯の間のすき間が広くなり、汚れがたまりやすくなります。さらに年を取ると唾液の量が減り口腔内の防御能力が低下するので、歯ぐきに近い弱い部分が虫歯になりやすいのです。
 小さなむし歯は患部を削って樹脂や金属を詰め、痛みを止め機能的審美的な修復をします。ところが多くの場合、治した部分の周囲がまたむし歯になってきます(二次う蝕)。そして大きなむし歯になってしまうと、歯の神経(歯髄)を取ってかぶせるような治療になります。その後またむし歯になるとかぶせが取れたり歯ぐきが腫れたりします。そうなると歯を抜くしかないことがほとんどです。どうしてこんなことが起こるのでしょうか。
 それは、むし歯になる原因を確実に取り除いていないからです。夜の歯磨きでは歯ブラシだけだけでなく歯間ブラシなどを使い、歯と歯の間の掃除を心がけましょう。体の抵抗力から虫歯予防を考えると、唾液の性能を低下させない、分泌量を減らさないことが求められます。唾液の性能を落としたり量を減らしたりする不規則な生活や過労、過度のストレスに気を付けましょう。ぽかんとあいた口や口呼吸では、唾液の水分が蒸発し防御力が低下します。唇の閉じる力が弱いと、前歯の外側に汚れがたまりやすくなります。うつ伏せ寝・横向き寝やほおづえなどでは、歯と粘膜を圧迫しつづけます。すると、口腔内における唾液の循環が悪くなりますから、寝相やほおづえには注意が必要です。くいしばりも、唾液の流れが悪くなり危険です。
 歯の表面が乾くと、唾液による再石灰化が起こりません。前歯の先のほうが白く濁っている、起床時にのどが渇いている人は注意が必要です。
 むし歯を治した後も、むし歯になった原因を歯医者さんに尋ねて危険因子を減らすこと、さらに定期健診を受けることをおすすめします。

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